ここではUSTPについてQ&A方式で説明させていただきます。
なお、解離を起こしやすい傾向があるということでHPS(人よりも繊細で傷付きやすい傾向のある特性のある人)についても少しだけ触れさせていただきます。
Q:そもそもUSPTってなんですか?
内在性解離と解離性人格障害からの回復を目指した人格統合セラピーのことを言います。
正式名称はUniflcation of Subconscious Personalitiesby Tapping-therapyとなります。
Q:HPSってなんですか?
A:特徴としては
①人との距離感(境界線)が掴めない、コミュニケーションがうまくいかない。
②音に異常に敏感。
③常に人の顔色を伺ってしまう、いつも他人にあわせてしまう、自分の気持ち(本心)を出しにくい。
④他人が機嫌が悪いと自分が原因かも?と考えてしまう。
⑤過去にあったことをいつまでもクヨクヨと考えてしまう、必要以上にできない自分を責めてしまう。
⑥「失敗したらどうしよう?大丈夫かな?」など、負の無限ループに陥ってしまう。
以上のことがあります。
それとは逆に常に刺激を求めてしまう傾向が強い人は『HSS』という性質だと言われています。
ほとんどの場合はどちらか一方ではなく、両方の性質を持っていると考えられています。
HPSの傾向がある人はストレスを溜めやすくて限界まで頑張る傾向があるので、どうしても(内在性)解離を起こしやすいと言われています。
Q:内在性解離ってなんですか?
A:内在性解離は解離性人格障害になる前の状態のことを言います。
解離が起きる原因となるのはトラウマやPTSDになるような衝撃的な出来事(強いストレス)を経験した時に起こりやすいです。
心が壊れるほど強いストレスを感じた際に心を分ける(別の人格を作る)ことで「なかったこと」にすることができます。
そういった意味では心を守るための防御機能の1つと言えるかもしれません。
Q:解離するとどうなるの?
A:その時の状態で時間が止まっています。
たとえば3才の時に最初の解離が起きて人格Aが生まれたとします。
そうなるとその人にとって基本となっている人格(基本人格)は人格Aにあとのことをすべて任せて、心の奥の方に隠れてしまいます。
その後のことは人格Aが表に出て生活していくようになります。
その状態で生活していく中でまた何か耐えきれない出来事が起きた際には今度は人格Aがまた違う人格Bを造り出します。
それをどんどん繰り返すことになります。
その状態でいると時折フラッシュバックなどの形で分かれた人格たちが自分の存在を主張することがあります。
そうこうしている内にそのうち分かれた人格たちが潜在意識から表に出てくる(イメージとしては身体のコントロールを握るようになる)と急に記憶が抜けたり、全然知らない人に友人や恋人のように親しげに声をかけられたりなどの問題が起きるようになっていきます。
それが解離性人格障害の怖いところです。
Q:解離性人格障害ってなんですか?
A:ものすごく大雑把に説明すると「自分ではない自分」のことを言います。
たとえば街で全く知らない人にいきなり声をかけられたらビックリしませんか?
ただでさえビックリするのに友人や恋人のように話をされたらどうでしょうか?
おそらくほとんどの人が「この人なに?」と思うでしょう。
でも相手は自分の知らない「自分」を知っている、それについてどこかで確信がある。
この時点でパニックになってもおかしくはありません。
誰かわからないけど別の誰かがいる→身体を使って何かをしている→それは誰?
そんな状態だと思って下さい。
ほとんどの場合は一人ではなく複数で、年齢も性格も様々です。
それぞれに喜怒哀楽の感情があることもあれば1つの感情を担当していることもあります。
その状態でも時間をかけて根気強く対応していけば1つの人格に統合することは可能です。
Q:解離した人格をどうやって統合するのですか?
A:解離した人格が潜在意識の中にいる(内在性解離の)状態なら統合するのはそれほど難しくはありません。
その場合はUSPTを行って統合していきます。
※医療機関より解離性人格障害と診断されている方は申し訳ありませんが精神科医にご相談下さい。
Q:いざUSPTを受けたいとなったら誰が行ってくれるのですか?
A:USPT研究会に参加しているセラピストが行います。
セラピストは2015年10月に日本医療催眠学会主催で行われた『USPTの理論と実践ワークショップ』に参加した精神科医や臨床心理士の先生方の前で公開セッションを行わせていただきました。
その際、USPTを開発した小栗氏より
「(USPTを)とても上手に行われている」
とお墨付きを頂いております。
ご安心下さい。
初回はしっかりカウンセリングを行った上で人格統合をできるところまで行っていきます。
2回目以降から本格的に統合を行っていきます。
Q:遠方なので他のところで受けたいのですが・・・。
A:(2016年3月現在)USPT研究会の公式サイトを見るとUSPTを行える医療関係者および施設は全国でも数える位しかありません。
なのでお住まいに近いところでと言われてもわかりかねます。
ご了承下さい。
Q:USPTを受けるとしたら予約は必要ですか?
A:完成予約制となっておりますので予約は必要です。
土日祝日でも行っております。
ご予約はTELにて承っております。
お気軽にお問い合わせ下さい。